愚痴から怒りへ

3連休明けの久しぶりの仕事の日。『行きたくない病』ではないが、なんか気が重い。洗濯して清潔になったユニフォームに着替えてエプロンを掛け、白い、後部にネットの付いた帽子を被り、これまた白いゴム長に履き替えてバックヤードに向かう。タイムカードを通し、フライヤーの電源を入れる。今日はAさんと2人出の日。まず店内に行ってばら売り用のバットと昨日の売れ残りを下げてくる。お弁当の種類と売れ残った数量をチェックして用紙に記入し、また店内へ舞い戻り、棚の拭き掃除・床の掃き掃除をして台をまっさらにしておく。

さて、お仕事開始。わたしはAさんと組む日はお弁当を担当することになっている。メニューの予定を考えて、準備しながら御飯の届くのを待ち、Aさんといろいろ話をする。話題はやっぱり「Dさん」のこと……。わたしが連休の間も、時々様子見・手伝いに来てくれる本部の惣菜担当主任・Eさんまでが「Dさん全然動いてない。何にもやらないし」とAさんにぼやいていたそうな。まあ、何もやってない、と言う訳ではないのだけど、自分でやればいいことをやらず、人がやっているところに来てイキナリ手出しする、やってくれるかと思えば途中で別のことをやりに行って放置、等々があまりにも目立ったらしい。出来上がったお惣菜のパックを店内に出しに行くことも面倒なのか殆どやらない。片付けも表を作って、順番にやっていこうと決めたのに、一度も最後まで責任持ってやってくれない(よく「Cさん、あとやっといて」と、わたしに押し付けること多し;)

Aさんは「皆がどうでもわたしはハッキリ文句言うから」と言い切った。わたしにも「黙ってることないんだからね」とハッパをかけて来る。そこで、ちょっと怖いんだよね…と言ってみる。何か注意したり意見したりすると仕返しされるのがイヤなのだ、と。わたしはやっぱりアホなのか解かっているつもりでついつい怯えからDさんのペースになってしまう。Aさんは芯が強い。わたしは愚図で臆病……。

揚げ物・品出しも一段落して、店内のお菓子売り場のカウント作業を30分程手伝い、バックに戻って油落とし(フライヤーの清掃・油換え)の最中、また店長が今度は直にやって来て、またしてもわたしに精肉部へ行ってもらえないかと言ってくる。まだその話終ってなかったのか……。かなり心苦しいが、代わらせられるなら辞めます、と言って口調だけは強気に出て断ってしまう(生意気)。内心、何で他の人じゃなくてわたしにばかりその話するのか…とイヤな気持ちになる。言い切ったわたしのことは諦めたのか、次はBさんにその話を持ちかけるらしいことを言いつつ出て行く店長。それもちょっとヒドイな、厭だな、と思ってしまう(何故Dさんには言わないのだろう？)。なんだか、もうこういうごちゃごちゃはウンザリ。本当に辞めたくなる。お惣菜はともかく、うちの店でわたしは肉なんて買いたくなくてわざわざ別のスーパーで求めてくるのだ。自分が買いたくない物を扱っている部署に移ることなんてちょっと出来ない、と思ってしまう。本当に辞められたらスッキリするんだろうな、と毎日「仕事以外」の事情で思い溜息が出る。わたしが今まで惣菜で頑張ってきたのは、AさんやEさんがいろいろ厳しいことも言うけど、わたしに期待して、必要としてくれ、仕込んでくれた恩もあるからだ。人を教える・使える人材に育てるのはとっても大変なこと、それを惜しまずしてくれたからだ。だから気分屋Dさんのイジワルだって我慢したのだ。Bさんともおっちょこちょい同士で励ましあってきた。いっそDさんが精肉に移動すればいい！とマジで頭に来てしまう。Eさんの言うことにも陰で「そんなことバカでも出来る」、と豪語しているのだから。

家に帰ると言いたくなくても悪態と愚痴が口をついて出てしまう(タマが共感してくれるので甘えてしまっている)。自分の仕事も人の仕事もどうしてあんなにバカに出来るのか……。だんだん、もう、正直何よりDさんを一番何とかして欲しいと思う。

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わたしは一体誰に(何に)対して怒っているのかがこんがらがっちゃってる感じ。ちょっと整理。

1　わたしとBさんにだけに(弱いから？)話を持ち掛ける店長(Dさんには言ってない)
2　自分勝手すぎるDさん(やりたいことしかやらない)
3　自分(だけ)は常に問題の外にいる気になっているDさん
4　仕事をバカにしているような言動をするDさん
5　Dさんに言いたいことかなりあるクセにハッキリ言えないビビリ屋の自分
6　人件費をとことんケチっているくせに都合のいいことばっかり言ってくる店の方針
7　断ってしまったので、Bさんに対しても心苦しくなってしまう状態

……まだ、いい仕事するために悩む方がマシだ(泣)