大震災によせて

2011年3月15日 日常
 【お断り】震災のことをテーマに何か語ろうとしているのではありません。



 11日昼過ぎまでいつものごとく腐っていたわたしは、三女が学校から帰ってきて、お昼を食べさせてから自分もちょっと煙草でも買いに……というところまで、とそれ以降の落差に為すすべもありませんでした。

 とにかく、うさぎと猫達を残して家の外には行けない、と考えていたので、ご近所が外で何か話しているのが聞こえても、びくびくしながらずっと家の中にいました。三女が一緒にいてくれることが、もうものすごくものすごく心の支えになっていました。

 二女はちょうど仕事が休みで、彼氏との久々のデートに送りだした後、ずーっと連絡が取れず、夜勤がある長女を暗い中送りださなければならない切なさ、テレビでこの世のものとは思えない映像を観ながら、余震が来るたびによぎる思いに押しつぶされそうになり……。


 そんな中、13日午後すぐに大阪から飛行機で飛んで帰ってきてくれただんなさんの存在にどれだけ助けられたでしょう。
 別に「感動の再会!!」のような雰囲気ではありませんでしたが、よく来てくれたなぁ、って、とにかくなにか今まではびこっていたわたしの中の頑ななものがすーっと溶けていく感覚を憶えたのでした。


 この2日間、なんでもないことが幸せ、と思える家族だんらんにわたしは確かに癒されました。そして、やっぱり今までどれだけさみしくてさみしくてたまらなかったのか、今になってまた実感してしまいました。

 一緒に歩いて、一緒に今の思いを吐き出して、一緒にごはん食べて……。

 それだけで、いろいろ足りないことや不満はあるけど、そんなこと全部「大したことないじゃん」って思えたのでした(取り敢えず、うちが非被災地だからですけどね)。

 きっとわたしが精神的にすごく辛い時に、だんなさんが「非常時だから」と何をおいてもここまで飛んできてくれたことで、ドーパミンとかセロトニンとか、もろもろの薬に頼っていたものが調子よく働いてくれたのだと。人間の身体(脳)ってホントに不思議ですよね。


 朝になったら、だんなさんをまた送りださなければなりません。終日運休の最寄駅から、運行のある2駅先まで一緒に歩いてお別れします。

 これからずーっと、は無理だと思うけど、しばらくの間は頑張れるって信じてやっていけると思った。

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