地獄でなぜ悪い コレクターズエディション
地獄でなぜ悪い コレクターズエディション
地獄でなぜ悪い コレクターズエディション
 待ちきれなくて、夜中のいつもの3人ゆる団欒中に観ました! 取り敢えず本編だけガーっと。

 あらすじや配役は公式ページかウィキを見てもらうとして…。
 あ、やっぱり公式から引用しておきます。

ヤクザの組長・武藤(國村隼)は獄中にいる妻・しずえ(友近)の夢を叶えるために、本業そっちのけで娘・ミツコ(二階堂ふみ)を主演にした映画の製作を画策している。面会の度にしずえに対して、撮影は順調に進んでいると場を取り繕う武藤。しかし、肝心のミツコは男と逃亡中、そして、しずえの出所まではあと9日しかない。金に糸目をつけず、片っ端から撮影機材のレンタルをしながら、なんとか娘の身柄を確保した武藤は、ミツコから(実はすべて嘘なのだが)映画監督と紹介された駆け落ち男・公次(星野源)を監督に抜擢し、本格的に撮影準備を始める。映画監督として騙しながら映画を撮影しないと殺される公次は、右も左もわからぬまま、オールヤクザのスタッフの質問攻めに対応していくが、限界に達しその場を逃げ出してしまう。簡単に追っ手の組員に捕まってしまう公次であったが、そこに奇跡のような助っ人が現れる。それは「いつか一世一代の映画を撮りたい」と、少年期から映画監督を夢見る平田(長谷川博己)であった。映画の神様は自分を見捨てていなかったと、満を持して撮影内容の段取りを始める平田は、武藤と敵対するヤクザ組織の組長であり、過去の衝撃的な出会いからミツコに異様な愛情を抱く池上(堤真一)に協力を要請する。かくして、ホンモノのヤクザ抗争を舞台にした、スタッフ・キャストすべて命懸けの映画が、電光石火のごとくクランクインしようとしていた・・・。


 すごかったです。登場人物が皆マッドネスでクレイジー。でも本人達はめちゃめちゃ真面目なんですよ。マジメっていうか「本気と書いてマジ!」って言うほうがより合ってますかね。要するに決してふざけてない。命掛けてるんです。

 ストーリーは単純だけど複雑、あるシーンではそろそろダレてくるんじゃ…と心配させながらも、そんなダラダラも後半へ行くほどちゃんと必然的な伏線になっていて、クライマックスの「打ち入り」シーンはこうキタかー!!の連発で、あんまりリアリティを持って観てしまうと(全然リアリティはない笑)すごくイタイので、これは「今まではストーリーを追ってきたのだけど、そう見せておいて実は園子温監督のアタマの中の世界を追ってきたんだ」と気付かされる場面なのでした。

 登場人物たちの設定が「本気(マジ)」であるのが分かるほど何も考えず笑えるし、映画に対しての情熱を痛烈に感じる。そんなバイオレンス・ギャグ・コメディです。もう一度言いますが「コメディです」。ちょっとだけロマンスも…。

 最初は星野源目当てでしたが、彼ももちろん期待を裏切らなかった。
 ラストは賛否両論ありそうですが、わたしは深作欣二監督へのリスペクトと受け取りたいですね。
 スタッフロールと共に流れる星野源のエンディングは文句なしの名曲です。2013年度のいちばん好きな曲です。

 そしてやっぱり「判っていてそれでも観たい人」以外にはお勧めしません。笑。買ってよかったし観てよかったです、わたしはね★

 そうそう、子役の少女が可愛いし良い演技してた。「ガガガはみがき」欲しくなっちゃったよ!『全力歯ギシリ レッツゴー♪』

コメント

ナオ•コルレオーネ
2014年3月23日22:44

CUCKOOさんの熱いレビューでより観たくなりました。
ちなみにコレクターズエディションは園監督のコメンタリーが入っていたりするんでしょうか?

TAWAMI
2014年3月23日23:29

>ナオ・コズミックさん

ありがとうございます! とにかく流血量が出血大サービスの大盛り状態なので、そういうの大丈夫なら(フィクションとして笑い飛ばせれば)、演技の素晴らしさはお墨付きです。
わたしはまだ本篇しか観ていないのですが「音声特典・園子温監督×鈴木剛Pによるオーディオコメンタリー」が入っているようです。
あと、ジャケットサイズポストカードが8種類付いていました。

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