コップに水が半分くらい入っているとして「もう半分しかない」と思うか「まだ半分もある」と思うかで云々…という結構有名な話がある。それは心の持ちようの話なのかもしれないけど、わたしには「脳のクセ」のことだと感じる。

 わたしは「まだ…」と口では言い、そういう気持ちで行動を決めてきた。窮地に陥りそうになったこともあるし(落ちずに済んだのだけど)、用心(備えあれば憂いなし)を怠って土壇場で苦しむ羽目になることにかなり慣れている。慣れているって言ったってそれが平気、とは違うけどね…。

 何も手を加えず放っておくと、いつの間にか底にヒビが入っていて水漏れしていることさえ気が付かない。いつか水は尽きる時がくることを想定できないのだ。


 散々そういう繰り返しを経てある日「自分に手を加える」ことを始めた。それは敢えて「もう半分しか…」思考をすること。うつ状態で気力が衰えてしまってネガティヴ思考になっているわけではなく、今までの自分に足りなかった用心を自分の意思で始めたということ。脳のクセを捻じ伏せて…と言うほどでもないけど、ダメになっていく(かもしれない)今までの自分と逆のことをしてみてどうなるだろう、と思考錯誤している感じ。

 それは特に気持ち悪さを生まなかった。そして別に劇的に何かが変わることもない。衝動的で極端だった行動が「ほんの少し」緩和されたような気がするだけ。でもその「ほんの少し」がまったくの0であるよりも随分自分ではマシだと思える。それでいて、心の奥底では従来の「まだ…」思考が無くなってしまうこともない。

 「ふつうの人」って言うのも大雑把だけど、わたしのような傾向が見られないか少ない人は、いちいちこんなこと頭の中でこねくり回さなくても、自然に生活の中で覚えながらまあまあ適切に見積もって行動できているんだろうな。でも、わたしには無い別の苦労をしているかもしれない。日々のそれぞれの違う努力で世の中はなんとかうまく回っているんだと思った。わたしも「歯車」の一部なんだ。

コメント

BOTETO
2014年7月21日4:04

よくわかりますよ。
コップに水が半分入っているとき、まだ半分と思う人もいれば、もう半分と思う人もいる。どちらもいいと思うんです。
ただコップに水がはいってるというだけで、そのどちらも思わない人って案外いるって思うんです。

みづき
2014年7月21日11:20

私はもう半分って感じちゃうかも。
でも、特に対策を施しもせず、気がついたら底をつきそうになってたりするので、
まだ、半分って感覚のほうが強いのかも( ´,_ゝ`)

TAWAMI
2014年7月21日17:41

>BOTETOさん

はい。どちらもいいとわたしも今は思います。
そして、どちらも思わない人の存在というのは目から鱗でした!
それは「無くなりそうになったら、自分で水を求めに行けばいい」と自然に考えて行動できることなのでしょうね。
気付きをありがとうございます。

TAWAMI
2014年7月21日17:57

>みづきさん

みづきさんも特に対策をしないタイプでしたか!笑。
それでも底をつきそうになったら自分からちゃんと行動できてるように思います。
わたしは自分でどうにもできなくて、めっちゃ人の手を煩わせて、いつも「すみません、ごめんなさいm(_ _)m」の人生(爆)
それがなければ「まだ…」って考えられることは、小さいことでぐるぐる悩まないでいられることなのかも?

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