小中学校のエアコンは必要?で議論
2014年8月21日 時事ニュース コメント (4)年々暑さが増す日本の夏。熱中症予防のためにもエアコンは重要であり、公立の小中学校でも教室に設置するケースが増えているという。
一方では、千葉市議会が小中学校の教室にエアコン設置を求める保護者らの請願を不採択とするなど、必要性については、いろいろな意見があるようだ。
そんな小中学校のエアコン問題が、8月15日の産経新聞「金曜討論」で取り上げられ、ネットユーザーの間でも議論となっている。
記事では、杉並区長時代に23区で唯一、小中学校での設置を認めなかった“エアコン不要派”の山田宏衆院議員と、建築環境工学を専門としている“エアコン必要派”京都府立大学の松原斎樹教授の2人に話を聞いているが、特にネットユーザーたちに注目されていたのが“エアコン不要派”の山田議員の意見だ。
山田議員は不要な理由について、まず最も暑い期間である7月下旬から8月末までが夏休みであり、9月はエアコンが必要となる猛暑日は少ないことを挙げている。さらには、「生きる上で必要な耐性を高めるため、あえて不快な環境をつくることも、ときには必要ではないだろうか」「暑い日は暑い日なりに、寒い日は寒い日なりに、自然を生きた教材として活用することも大切である」とも述べており、自然に任せた環境でこそ学べるものがあるとも主張している。
これらの山田議員の意見に対し、ツイッターでは、
「この考え方はわからなくもない。『おれはずっと冷えている室内にいていいのだろうか』って考えてしまうからな?」
「扇風機で良いんじゃないかな。暑がり寒がりも人それぞれだし。水分補給だけは授業中も許可すれば良い」
など、賛同する意見あれば、
「エアコン?そりゃ必要に決まってるよ。最近の気候でガマンしろって体罰に近いと思うし、先生の労働環境も考えてあげないとね」
「自分ときも当然なかったが体調を考えて今は入れるべきJK(編集部註:常識的に考えての略)」
と、エアコンは必要だという意見も多く、完全に賛否両論となっている。
また、ここ数年の夏は、以前に比べて気温が上がっていると感じるネットユーザーも多く、
「蚊が生きられないほどの猛暑らしいですよ?精神論言ってる場合じゃないんですよ。現実認識が甘いんですよ」
「小学生が、こういう精神論ばかりの奴を50年前から現在までの具体的な気温データを持ち出し、理詰めでねじ伏せたらカッコイイと思う」
と、いわゆる“精神論”では片付けられないとの指摘もあった。
様々な意見が交換されている公立小中学校でのエアコン設置問題。とはいえ、熱中症で命を落とす危険があるのも事実であり、現状をしっかりと認識しておく必要はあるだろう。
http://r25.yahoo.co.jp/fushigi/jikenbo_detail/?id=20140820-00037653-r25&vos=nr25mn0000001
参考リンクhttp://sankei.jp.msn.com/life/news/140815/edc14081512380002-n1.htm
日本は南北に長い国なので、同じ日本だと言っても気候の事情はそれぞれ違うから必要・不必要なんて一概に言えないと思う。
例えば、一言で「猛暑」と言っても、時々35℃になる地域と、毎日38℃の中で暮らさなきゃならない地域とはやっぱり大きな違いがあるでしょう。38℃って、水銀体温計なら、部屋の中で振っても振っても水銀が38℃(37.5℃以上で『発熱』しているゾーン)から下がらないってことですよ? オトナだってめっちゃしんどいでしょ。ましてや授業で体育もある小中学生はどれほどか…。
昭和40~50年代の東京で「今日は暑いね」って言い合った日は、確か28~29℃でした。あの頃と同じ感覚でエアコンを考えないほうが…。外気温との差は5℃以内まで、にしたって、35℃なら下げて30℃。充分暑いです。
窓を開けたら自然の風が気持ちよく吹き抜けて、清涼に感じられる環境が用意できるのならそれがいちばん身体には良さそうだけど。
コメント
コメントありがとうございます。
夏休みはやはりあったほうがいいと思います。夏休み中、暑い地方から涼しい地方へ行く(避暑)という選択肢もあるし、通常授業の日でも比較的涼しい日にはスイッチを切るという選択肢もあるのですから。夏休み無しで日中ずっとエアコンを稼働だと電気料金が大変だとも思います。
そしてその当時は「寒さで死ぬ人はいても、暑さで死ぬ人はいない。だからクーラーはぜいたく品」という考えが一般的でしたが、ママンがおっしゃるように、夏でも気温が30℃になる日がほとんど無く、たとえ30℃になったとしても、打ち水をすればすぐに気温は下がりましたよね。理由は、今のように道路は舗装されていなかったし、コンクリートの建物も(都心を除いては)多くなかったからなのでしょう。
日本の夏が今のように酷暑でなかった時代を生きたお年寄りは「小中学校にクーラーなんてぜいたく」と言うでしょうが、「昔の常識は今の非常識」を常に念頭において、物事を考えたいところですよね。
コメントありがとうございます。
この間も林檎。さんともそう言ったお話しましたね。我慢し過ぎて熱中症で運ばれてくるお年寄りが多い、と。今の日本はもう「温帯」というより「亜熱帯マジSUKA爆弾」と言ったほうがいいような気がします(真顔。
十数年前でしょうか、インドで気温が40℃になって、人がバタバタ死んでいったというニュウスを聞いたのは…。今や日本の本州で昨日は38℃、今日は39℃とか別に珍しくなくなっています。どうしてこうなった等の議論はわたしには難しくてできませんが、現状に沿った対策が必要ということだけは感じますね。