28で元だんなと完全別離するまで、わたしは28年間で親密に関わってきた「わたしより立場が上(だと当人が思っている)の人」から、態度やなんやかやが気に入らないと暴言、時には身体的暴力を加えられるのがほぼ当然のような環境に身を置いていました。


 マイルドないい方にしておきますが、20で母親になったので、8年間の間、わたしも自分の子どもにそういうことが当然ありました。もちろん頭では、自分がされて嫌だったことをしてはいけない、なんてことは解かっているのですが、頭が冷静であれば怒りなどという感情に振り回されることは無い。わたしは鬼や怪物に見えていたことでしょう。


 その後、そういう循環からやっと絶ち切れたのは、29で出会った現在のだんなのお陰だと思っています。いろいろ不満ばかり言って、酷い酷い、なんでこんな目に遭わせるのよ!と詰ってばかりでしたが、今になって「神様(もしいるのなら)はわたしを完全に見捨ててなかった」と思えるのです。


 これだってもう今更も今更過ぎて残り時間でなにを返せるか伝えて行けるかわからないんですが、そう気付けた思えたことを忘れないように。

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